多汗症のメカニズムについて |
多汗症とは、そんなに暑いわけでもないのに、手のひらや、足の裏、顔面やわきの下に大量の汗をかく病気です。手掌の場合ひどいときには汗がポタポタとしたたり落ちてきます。
なので字を書こうとしても紙を濡らしてしまうので、字がしみて手紙やノートが書けない という弊害もみられます。
しかし、実は多汗症が病気であるという認識ができたのは最近のことなのです。 これまで多汗症の方の多くは、病院に行っても「気の持ちようです」「気のせいです」 などと言われるだけでした。
でも多汗症は精神的な病気ではありません。
気がついた時にはすでに自分は多汗症だったという人がほとんどです。
ただ、何故このように人よって多汗症になるのかということは分かっていません。
●多汗症は病気が原因でなっていることも あります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症になると、甲状腺ホルモンが増加して基礎代謝が高まり全身性の
多汗が見られます。
更年期障害
更年期障害の症状のひとつに、どっと汗をかいたと思ったらすぐにひいてしまうという
ことがあります。これは、更年期になって卵巣機能が衰えてくると、
発汗を抑制するエストロゲンというホルモンの分泌が低下するためにおこります。
褐色細胞腫
副腎腫瘍の一種である褐色細胞腫になると、アドレナリンが大量に分泌されるので、 この代謝を高めるために多汗になることがあります。
●多汗症:発汗のしくみについて
汗には、暑いときに体温調節をするためにでる「温熱性発汗」と、精神的な緊張に よっておこる「精神性発汗」とがあります。
手のひらや、足の裏に出る汗は「精神性発汗」です。自律神経の「交感神経」が興奮 すると汗が出てきます。
精神的な緊張は交感神経の興奮につながります。手掌多汗症の方たちは刺激が それほど強くなくても交感神経が過敏なために興奮して汗が出ます。
●多汗症:発汗量のレベルについて
第1段階
湿っている程度です。見た目にはあまり分かりませんが、触ると湿っていることが
わかります。
水滴ができるほどではありませんが、光を反射して汗がキラキラと光っています。
第2段階
水滴ができているのが見た目にもはっきりとわかります。濡れている状態です。
しかし汗が流れるところまではいきません。
第3段階
水滴ができて、汗がポタポタとしたたり落ちます。
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